4,射撃


 兵士は銃が撃てねばならない。
命の次に大事にしなければならない。
映画『フルメタル・ジャケット』では銃を抱いて寝てたけどね。
自衛隊ではそんなことしない。ではなくできない。
銃はいつも武器庫にしっかり保管されている。
当然やわな。
たまに訓練とか行ってなくす奴がいてるけど、大騒ぎになってるね。
マスコミが群がって来よるわ。
特に左よりの新聞やテレビ局。

 最初は空砲から。
実弾ではなく、弾がとばない音だけのやつ。
そんなんでも十分危ない。
直近で撃つと服に穴があくし、空き缶なんかパックリでかい穴があいて10メートルくらいとんでいく。
スズメバチ空砲で撃ったったらバラバラになった。
ほんまにバラバラや。どこが頭とかわからへん。

 それから実射。まず25メートル。そして300メートル。
でも単発ばっかりだ。
連射は64式ではしたことがない。
僕はけっこう成績良かった。エアーガンよく撃ってたからかな。伏せ撃ち
ある程度までは慣れやけど、あとは才能だと思う。

 自衛隊のシキタリとして撃ち空薬きょうは100%回収する。
1個でも数が合わなかったら大変だ。
横一列に並んで宝探しの始まりだ!
警察の鑑識みたいやね。
戦争行った夢見たときも戦場で空薬きょう探してる自分がいた。
何しとんねん。

 射撃の訓練ではさすがに細かいところでしかられた。
みんなよく蹴られたり、ヘルメットをカンカン叩かれたりしていた。
自衛隊の射撃訓練はレベル高いと思う。
弾があまり撃てない分真剣にやるからかな。
外人部隊なんかえーかげんやった。
狙ってそれから引き鉄引くんやみたいな感じ。(一応教えてくれるよ狙い方とかいろいろ。)
自衛隊行ってから外人部隊行って良かったと思った。
教育レベル高いと思うねんけど、あまり実弾撃てないから慣れてなくてびびってしまう奴が多かった。

 一発200円やったっけな。
日本で作ったらなんでも高い。
輸入せーよ。
何度もゆうけど誰の金やねん。
俺はもう公務員ちゃうからなんぼでも言えるどー。
昔はよくみんなから言われた。
飲みに行ったら『俺らの金で今お前は飲み食いしてんねんど。』てな感じ。
そしたら俺はいつも『いや、お前らの金ちゃう!お前ら以外の人の税金にちがいない!この服もこの時計もその人達の税金で買った。えーからだまって税金払とけ!』てな感じ。
でも今は状況が違う。公務員の皆さんしっかり働いてください。
僕の払ったお金が含まれています。
とりあえず定時までおったらええわと思ってる君!あかんよー!
それから公務員やったらなんでもいいと思って警察官になる人、迷惑やから絶対やめてくれ。
頭でっかちがサツはいっても極道にビビッタリして使いもんにならん。
そこらのクソガキにびびっとるオマワリ君もおる。
体力もいるでー。
力無き正義は無である。また、正義無き力もまた無である。
ようするにバランスやね。

 話は変わるが、映画『ペイ フォワード』はいい映画やね。
『自分がして欲しいと思うことをまず他人にしてあげる。』
この言葉を頭において仕事しよう。僕もやけどね。
この映画は絶対見た方がいいよ。
以前は『スターシップ トゥルーパーズ』が一番好きやってんけどね。
外人部隊行く前はね。
今は『ペイ フォワード』やね。

 人は変わることができる!
大佐に敬礼する!カシラー、右!