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7,しばらく待て! 1  


 このコーナーはちょっと休憩のためのページです。
ちょくちょくはさんでいきます。
私大佐が外人部隊で思ったこと、感じたことを書いていきます。

 外人部隊、何がきついんだ?

 僕は言葉でしたね。
英語でいけるとある本には書いてあったけど、現実は違います。VBLから(右がモリス、左が小隊長)
フランス語も英語も話せないと入隊できないでしょう。
どうやって意思伝達するのかということです。
最低英語ではないでしょうか。
でも、公用語はフランス語ですから結局おぼえないといけない。
志願した奴の四分の三はフランス語がわかっていた。
母国で話してなくてもなんとなくわかるらしい。
ルーマニアやらイタリアやらあのへんの言葉はだいぶ似ているらしい。
ルーマニア人なんか楽勝やゆうてたしな。実際すぐわかるようになってた。
それに比べて苦労するのはアジア人。話せるようになるのにえらい時間かかる。
僕はあまりうまくならなかった。ある程度は通じるようになったけど、それは軍の中のはなし。
外ではなかなか通じなかった。よく郵便局でうっとうしがられた。

 言葉わからんとすごくつらい。めちゃストレスたまる。
会った日本人だれもがゆうてたけど、とにかく余裕がなくなる。
四ヶ月は性欲わかんかったわ。エロ本なんかノーカットやけど本みても『あっそう』てかんじ。

 まーそのうち慣れてくるけどね。夢のなかでもなんとかフランス語しゃべるようになったわ。通じる通じひん別にして。
とゆうわけで、志願する人はフランス語いっぱい勉強しましょう。
最低でも100までは数えれるように。
なんでか?
毎日の点呼もそうやし、腕立てもなんでもそうや。
数まちごうたゆうてやり直しさせられたらバリだるいでほんま。
また最初からやで。それにしんどい時に数考えることなんかできひんで。
35の次なにやったかなーとかそんな余裕ないで。
僕は数だけは完璧にしていった。100までやけど。絶対必要やてわかってたし。

 それじゃまたね。


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