入校式も無事終わり、巡査の肩書きをもらう。
これからは、名前の後に巡査がつく。
学校内では常に『オカノ巡査』と名乗ることになり、同期に対しても『前田巡査』とか『礒合巡査』というように呼ばなければならなくなる。
まー、実際はあだ名つけて呼んでたけどねー。
授業は刑法から柔剣道、拳銃操方まであるが、やっぱ勉強のほうはおもしろくない。
特に交通なんか点数計算やら駐車禁止場所やらなんやらややこしい。
結局わからんかった。
でも刑法はなんぼかおもしろかった。
例えば痴漢のはなし。
手の平で触れば有罪で手の甲やと無罪やーなどという人がいるが、全くのデタラメだ。
全ての犯罪について言えるのだが、故意にやったかどうかというところが重要になる。
故意があれば痴漢になるが、過失であれば痴漢にならない。
要するにその人がどう考えて行動したかが問題になる。
そこで故意と過失であるがちょっとウンチクたれてみよう。
ここにチョークがある。このチョークを1メートルの高さから落とすとする。
故意 チョークを折ってやろうと落とす。
未必の故意 折れるかもしれないけど、まー折れても良いわ。
認識ある過失 折れるかもしれないけど、たぶん折れない、大丈夫だろう。
認識なき過失 折れないだろう。絶対大丈夫。
こんな感じかな?間違ってたらメールください。
だから、包丁の刃を上に向けて刺したら罪が重くなるなんてのもみんなデタラメ!
うーん、勉強になるなー。
ちなみに僕は、最初のテスト悪すぎて仲間3人位と2ヶ月ほど外出禁止くらったんやねー。
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